会社経営者(役員)が再起不能となったときは社会保険が役立つ
会社役員が、脳梗塞で倒れ、再起不能となったことがありました。まだ40代でした。会社では、再起不能となってしまったため、役員の地位を解任しました。もちろん解任されてしまったため、倒れた役員は、役員報酬は、もらえなくなりました。
その役員はまだ40代ですから、お子様もまだまだ扶養しなければならない年齢です。奥様もどんなに悲しい思いをしたでしょう。。
一家の大黒柱である父親が、倒れたら・・・。家族の生活は一変してしまうでしょう。家族は、物心両面で、打撃を受けてしまいます。
社会保険には、障害年金や傷病手当金がある
そんな時に、社会保険が、本人・家族を救済してくれます。生活費を、救済してくれます。社会保険には、健康保険と厚生年金がありますが、労働不能であるならば、健康保険から傷病手当金が、厚生年金からは、障害年金が受給できます。
健康保険は、労務の提供が不能な場合、1年6か月もの間、傷病手当金を支給してくれます。
さらに、障害年金は、障害の状態が、障害年金の障害等級に該当している間は、一生涯、障害年金を支給してくれます。
倒れて、途方にくれている家族や本人には、一安心の社会保険の給付です。
社会保険は、いざという時に、役に立つ
倒れて再起不能になられたご本人は、どんなに家族のことを心配し、ご自身の状況に落胆し、悲しんでいることでしょう。
そんな状況の中、社会保険(健康保険・厚生年金)の給付がおりることで、本人も家族も安心できます。
家族の負担になってしまっていないかという心配も、一生涯、障害年金が受給できることで、なくなります。家族も、再起不能のご本人も介護費用や食費の心配をしなくてすみます。
このケースのように、元気だった方が、突然、倒れられることはあることです。
社会保険に加入していることで、いざという時に、救われます。国の社会保険は、給付期間に制限はありません。
労務不能や障害状態にあったりすれば、一生涯、給付が受けられます。
民間の保険は、給付の期間に制限がありますが、国の社会保険には、それがありません。
これが、社会保険の大きなメリットの1つであります。
1人法人で、まだ社会保険に未加入の経営者の方、社会保険に入りたくないのでパートで働いている方など、社会保険にどれだけメリットがあるか、考えてみてくださいね。
我々の身には、いつ、何が起きるかわかりません。リスクヘッジ、セーフティーネットである、社会保険を大事にしてください。