自律型社員といわれるようになって

 会社では、自律型社員の育成という名目の人事制度を運用している会社が多いのではないでしょうか。自律型社員とう言葉が主流になって、かなりの月日が経ちますが、貴社の自律型社員とは、どういう人材をいうのでしょうか。

 私は中小企業を対象にお仕事をしていますので、現実的に接している社員は中小企業の社員になります。その中小企業の社員との接点で、いろいろと感じたことがあります。それは、やはり、机上の話と現実は異なるということです。自律型社員の育成とはどういうことをいうのか・・・

 自律型社員の育成で、理屈が机上の話として通じないのは、社員が生身の人間だからです。理屈に添わせようとすると、実態とは異なってしまうということです。ではなんで、そうなるのでしょうか。それはその人を動かす動機、その人が感じること感じたことが人の行動を決めるからです。

みんな自分らしさを探している

 キャリアコンサルタントの友人と情報交換ででてくる話は、やはり、いろいろなステージやタイプがあり、それぞれのステージで支援をしていくわけなので、その人のステージを把握してキャリア支援をした中での情報交換がほとんどです。

 各人のステージに合わせたキャリア支援の中で、私が感じることは、みんな自分らしさを探している。自分がやりたいと思うことがあって進んでいても、やはり自分らしさとは何なのかがわからなくて自分を探していることでです。

 個の成長とは何なのか・・・、本人自身が、常に自分の個を探しており、自分らしさ=自分の個についての答えを、自身で求めているのである。かくいう私も、その一人である。自己理解・仕事理解そして何かを決定するときに選択基準は、わかったようでも、どこかわかっていなくて、自分を探しているのでです。

自分を探している社員に成長してもらうために

 自分のことを人からとやかく言われるのは誰でも面白くないが、自分らしさを探している自分にとって第三者の適切な言葉は必要なのです。

 しかし、個人の本音は、自分でもわからないし、カウンセリングの中でも、そうだとわかったと感じても実は、分かったのではなく、本当にそれでいいのかと、自問自答しているのである。キャリアカウンセリングは、大変奥が深い。上司や同僚には、言えないこと相談をできるかもしれないが、キャリアコンサルタントに、自分をわかってもらうのには、伝えなければならないことがたくさんあり時間がかかります。

 自分らしさを探している過程を支援していくことで、自分らしさの発見ができてもらえれば、カウンセリングの意味がでてくるでしょう。

自分らしさの発見には、専門家が寄り添うことである。

 社員が自分で自己発見をしていくことは難しい。人事制度を整備したが、うまく動いていないのは社員が生身の人間だからであると思います。

 そんな問題を感じたら、キャリアコンサルタントを使って、社員を活性化してほしいです。

>>社員の自分らしさを、追い求める社員の支援とは・・・

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