助成金って何?
助成金という言葉をよく聞くかと思います。助成金は受給要件に該当すれば、当然に受給できるものです。返済不要です。社会保険労務士が扱う助成金は、雇用に関する助成金になります。種類はたくさんあります。
雇用に関する助成金は、個人事業でも法人でも、パートや社員がいることが前提になります。さらに、雇用保険に加入する、又は これから加入することが必須となります。なぜなら、雇用保険から助成金を受給するからです。また、東京都の奨励金についても雇用保険に加入していることが前提で、受給対象になるからです。
受給要件に該当するかどうかの判断は、難しいので、専門家に相談しましょう。助成金の種類はたくさんあります。受給要件は、1つ1つ、各助成金によって異なりますので、きちんと確認しておきましょう。
助成金の受給には、労務改善が目標です。
各助成金には、助成金の目的があります。一言でいえば、会社の労務改善が目標です。賃金制度やメンター制度を導入して、社員が働きやすいようにする。正社員の採用を増やしてく、障碍者雇用や就職し難い方々を社員として採用する、社内整備をする、育児介護の復帰を目指すなどなどです。
労務改善をすれば社内が働きやすい会社になり、業務効率があがります。社内整備をするには費用が掛かりますが助成金が受給できれば、費用補填になります。また、社員旅行をプレゼントするなど福利厚生にも助成金をまわせます。
助成金の使途は自由で、返済不要なので、社内整備や労務改善のために、自由に使っていただくことができます。
助成金の手続きに必要なこと
助成金は、適正に手続きをしなければなりません。万が一、不適切な手続きがされた場合、罰則があり、助成金の3倍返しとなり、世間に公表されるうえ、以後3年間は助成金の申請ができなくなります。
助成金をもらうために、不適切な手続きをすることは、大変な会社の損害になりますので、間違いのない適正な手続きをしましょう。
そのためには、賃金台帳や出勤簿の管理をきちんとしておくことです。もし現時点で、できていないようでしたら、将来に向かって、労務管理を適正に整備して、整備できた時点で、助成金の申請を考えましょう。
助成金の申請手続きを考え始めれば、会社の労務整備が進みます。助成金を活用して人事労務整備をすることは、中小企業にとって大変有意義と考えています。