平成31年度のキャリアアップ助成金

前年度末に、平成31年度の助成金の見直し概要が厚労省にて、公表されていましたが、いよいよ、決定された内容で平成31年度が始まりました。

人気がある「キャリアアップ助成金」ですが、今年度より、一部拡充されました。「短時間労働者労働時間延長コース」においては、1人当たりの支給額が増額されました。そして、支給申請上限人数が拡充されました。

「選択的適用拡大導入時処遇改善コース」でも同様に、1人当たりの支給額が増額されて、支給申請上限人数が拡充されました。

内容を詳しく見てみましょう。

短時間労働者労働時間延長コースについて

有期労働契約者等の週所定労働時間を延長する時間数によって、1人当たりの支給額が増額されます。

例えば、現行の週所定労働時間より、週5時間以上延長すると、前年度は19万円でしたが、今年度は22.5万円受給できます。週1時間以上2時間未満延長だと45000円、2時間以上3時間未満延長では90000円、3時間以上4時間未満延長で135000円、4時間以上5時間未満延長で18万円が受給できます。

約2割増額となりました。

支給申請上限人数は、前年度15人でしたが、今年度は45人に拡充されました。2.5倍の人数拡充となりました。

国は、これらの助成金を活用することで、次に例を挙げますような効果を狙っています。

例えば、週5時間所定労働時間を増加させると、その有期契約労働者等のお給料は週5千円(時給千円なら)の増加となり、社会保険の適用にもなることで、有期契約労働者等の労働環境と生活の質を向上させようとしています。

選択的適用拡大導入時処遇改善コースについて

こちらの助成金も、1人当たりの支給額が増加となりました。

有期契約労働者等の基本給を増額させるのにあたって、現在の給料よりも、3%以上5%未満だと29000円、5%以上7%未満だと47000円、7%以10%未満だと66000円、10%以上14%未満だと94000円、14%以上だと132000円となり、前年度より約15%~38%増額となりました。

支給申請人数は、前年度の30人から45人に拡充されました。

国は、こちらも同様の効果を狙っています。有期契約労働者等の給料をアップさせることで、有期契約労働者等の給料が増額し、社会保険の適用を受けることになり、職場環境と生活の質の向上を目指しています。

会社のメリット

人手不足の中小企業はで、人材の採用もままならない状況であるため、労働時間の増加や基本給の昇給により、労働者の収入の増加と将来の年金額の増額を目指して労働環境を向上させることで、人材確保の対策の一環として、国が支援するものであります。

労働者の待遇を整備しないと、働く側には生活がかかっていますため、安心して働ける労働条件でないと、人材確保は難しくなります。

ぜひ、助成金を活用して、人材の確保の対策をなさっていただければと思います。

>>助成金のご相談は、当事務所へどうぞ。

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