テレワークでの健康不調について

 新型コロナウイルスの感染拡大防止のために、各企業は、在宅勤務によるテレワークを推進しました。通勤での密、職場の密等を避けるために、テレワークによる在宅勤務を導入し、国もテレワーク導入に大きな支援をしてきています。
 
テレワークによる在宅勤務は、新型コロナ感染拡大防止の蜜を避けるだけでなく、子育て介護の両立や、通勤時間等の短縮によるワーク・ライフ・バランスの向上にも大きな力となっています。

 しかし、在宅勤務によるテレワークを続けることで、運動不足、喫煙の増加や飲食や生活時間の乱れ、持病のあるものが通院を控えたりして、健康面での不調が心配になるところです。

 さらに、単独での業務実施のため、周囲に話しかけたり、わからないことを聞いたりする相手がいない、気分転換がしづらいなどでストレスが溜まり、ストレスによる気持ちの浮き沈み、意欲低下など、コロナ鬱を発症するケースも出てきているようです。

 他にも、在宅でのテレワーク環境も健康に悪影響を及ぼしていることもあります。テレワークをしづらい身体の高さに合わない机で、長時間、前かがみなどの姿勢で、眼精疲労・肩こり・腰痛などを引き起こしたりしています。

テレワークの健康管理はどうするか

 これらの対策には、生活のリズムを壊さず、運動を取り入れ、プライベートと業務の区別をつける、業務の開始終了時間を厳守するなどができるように、各人が在宅でできることを決めて、実行していくことです。

 健康管理については、日本産業衛生学会では、職域のための新型コロナウイルス感染症対策ガイドを、厚労省では事務所衛生基準規則を公表していますので、参考にしましょう。

これらの参考資料では、精密な作業をするための照度は300ルクス以上、ティスプレイの明るさは500ルクス以上、椅子に深く腰かけ、背もたれに背を十分にあて、足裏全体が床に接した姿勢を基本とするなど、テレワークを実施するための環境整備が定められています。内容は、作業環境管理、作業管理、健康管理というカテゴリー別になっています。

 作業管理については、一連続作業時間が1時間を超えない、作業途中1~2回の小休止、次の連続作業までに10~15分の作業休止、機器や姿勢の調整等をするようにと、定められています。

 健康管理については、健康診断(業務暦・既往歴・自覚症状の有無・眼科学的検査・筋骨格経検査などを挙げている)の実施としています。新型コロナウイルス感染予防のために、医療機関へ行くのを控え、健康診断が遅れていることも多いでしょう。状況をみて、検診に行く、または大きな病院ではなく、小さなクリニックなどで検診をうけてみるのもよいかもしれません。

 テレワークの心身の健康管理は、会社が講ずべき措置でありますので、社内だけでなく外部の専門家も交えて、健康管理の体制を整備しましょう。

 >>現状を検証して、各社のテレワーク健康体制を作りましょう。

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