3年以内離職が多い新規学卒者
年功型人事制度が、過去のものとなっている現在、若者の新卒者の離職が多く、若者が仕事に定着しないと言われるようになって、大分経ちます。新規学卒者の3年以内離職が多いことは、世間でも周知のことです。
そのような3年以内離職問題の中で、入社したけど・・・と転職を考える新規学卒者は、入社早々転職するのはよくない、3年は頑張らないとという世間の風潮に合わせ、3年経ってから転職するというルーティーンに合わせて、転職をする場合が、多いのではないでしょうか。。
会社の方も、入社して新規採用の若者が仕事を覚えると、覚えたころにすぐやめてしまうということが多く、人材に困っています。会社は、地域の若者サポステに相談に行ったりして、その仕事をしていきたいという若い人材を探していますが、なかなか思うようにいかず、頭を抱えている会社様もたくさんいらっしゃいます。
いまの時代は、1つの会社で終身雇用を望む若者も減ったのでしょう。就職しても、いつ何が起きて職を失うかわからない、目まぐるしく変わる社会状況でどのように業務が変革していくかわからない、職場環境がどう変わっていくかもわからない・・・・先が見えない中で、若者自身も大変、困惑しているのに違いないのではないでしょうか。
新卒一括採用の見直しを国が始めました。
戦後、日本を支えてきた終身雇用ですが、新しい時代の波の中で、日本の慣行となっていた新卒一括採用の見直しを国が始めました。転職によって再就職した勤務先の満足度の方が、転職前より高いため、転職したほうが本人のキャリア形成や自律につながるのではないかという見解からです。
新卒一括採用にはメリットとして、職業経験のない新卒者が入職できる仕組みであることを挙げています。デメリットとして、深刻な不況に直面した新卒者は不安定な状況に置かれてしまうこと、新卒一括採用で失敗すると、セカンドチャンスがないことなどを挙げています。就職が終身就職の時代では、少しでもいい会社に入ろうと、新卒者は競ってきたわけです。
これから変わる就職環境
このような現在の状況から、今まで終身雇用の社会の中で、企業主導で行われてきたキャリア形成をハローワーク、民間人材サービス事業者、キャリア形成サポートセンターなどでキャリアコンサルティングを受けられようにして、自身のキャリアを考えていく場所を作る必要性も掲げています。
先が見えない時代となり、国も、目まぐるしく変わる社会情勢の中で、会社も社員も仕事力をつけて、変革についていけるように支援してくことが大事と考えています。
会社の方は、人材不足を、どう解消するかということと同時に、今後の変化に柔軟に対応していける会社と社員を作っていくことが、必要となります。