社員が新型コロナウイルス感染症に罹ったときの対応

 今まで社員が新型コロナに罹ったことはないという会社様も、最近ではコロナの陽性者がでたり、濃厚接触者として保健所から休業要請があったりしているようです。

 社員が新型コロナに罹ったら、会社としてはどのような対応をしたらよいのでしょうか。マスク着用やうがい・手洗い・消毒は基本的予防行動なので、いうまでもありません。

社員が、陽性かどうかわからないが、発熱があり、体調不良の兆候が出ている場合は、帰宅させて、一般的な病欠と同じ扱いで、休ませましょう。自主的に休む場合は、有休などをとって休むことができます。会社が、命令で休ませる場合などは休業手当が必要となる場合もあります。

そのうえで、強い症状や基礎疾患のある方、高齢者などは、最寄りの帰国者・接触者相談センターに問い合わせましょう。そこで、陽性が確認された場合、入院が必要となる場合は、事業所の消毒を保健所の指示でします。陽性者の症状が軽症か重症かで、入院期間や医療保険機関の対応も異なり、または、入院ではなく、宿泊療養や自宅療養となる場合もあります。
 

罹患して入院した社員が退院する場合

 国が定める基準を満たした場合に退院となりますが、医療保健機関のアドバイスに基づいて、退院後2週間程度は外出自粛を行い、飛沫感染予防や体調管理をさせて復帰させます。さらに、退院後に新型コロナが再度陽性になる場合もあるので、退院後少なくとも4週間は、健康観察が必要です。

 会社側は、復帰する社員に医療機関の証明書の提出を求めたりしては、いけないことになっています。現在、医療機関は、過剰な負担がかかっており、医療機関の負担をかけないこととしています。

社員が、濃厚接触者で罹患の疑いがある場合

 社員自身で、濃厚接触者(同居の家族が感染、感染者と一緒に行動していたなど)であるとわかった場合や保健所が実施する調査により濃厚接触者と判断された場合は、濃厚接触者と判明してから、約2週間は自宅待機となります。
自身で判断した場合は、会社に連絡をして、他者との接触をさけて、出勤をしないで待機してもらい、保健所へ連絡して、保健所の指示に従います。

〇会社の対策
 この新型コロナウイルス感染症が広まっている社会状況では、いつ社員が罹患するかわかりません。こまめなうがい、手洗い、咳エチケット、換気が重要です。

さらには、休業を余儀なくされている会社は、事業状況の対策や検討、さらに、財務状況をみて、運転資金の融資等の対策も必要となってくると思います。上手に商工会議所や国や地方自治体等の処々の対策を活用して、対応をしていきましょう。

>>ご相談は、社会保険労務士 橋本奈津子事務所へ

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